石垣島で電動キックボードRimoに乗ってみた

投稿日:2021年11月21日
更新日:

Rimoの車両

2021年1月から石垣島離島ターミナルで電動キックボードのレンタルが始まった。レンタル事業者は以前電動バイクの記事で紹介したe-Shareである。

今回は、e-Shareが展開するレンタルの電動キックボードRimoに乗ってみた。

予約方法

電話、メール、LINEで連絡する。以下の公式ブログに連絡先が掲載されている。

本記事投稿日時点では旅行サイト「じゃらん」でも予約ができる。筆者はポイントも貯まるので「じゃらん」から予約した。

石垣島ワクチンパスポートでレンタル料10%OFF

新型コロナ検査が陰性、または、ワクチン2回接種したことを示すものがあれば発行してもらえる石垣島の「あんしん島旅プレミアムパスポート」をe-Shareでの会計時に提示するとレンタル料金が10%OFFになる。「あんしん島旅プレミアムパスポート」は石垣空港ほかいくつかの場所で発行してもらえる。

貸出・返却場所は石垣島離島ターミナル

貸出・返却場所は石垣島離島ターミナルにある安栄観光カウンターの左側にある。電動バイクGo Shareと同じ場所である。

e-Share店舗
Rimoの貸出場所

法的には原動機付自転車

Rimoは道路運送車両法上は原動機付自転車になるため、公道での走行は原動機付自転車のルールが適用される。必要な免許も、原付免許、普通自動車免許などの原動機付自転車を運転できる免許が必要となる。

ただし、今回お借りしたe-ShareのRimoは20km/h未満に速度制限されているため、ウインカー、ブレーキランプは不要など、緩和された保安基準が適用される。

Rimoの車両後部
Rimoのナンバープレート(番号等はリブエアにてマスクしている)

保険は自賠責のみ、車両補償のオプションもなし

e-ShareのRimoは残念ながら任意保険はなく、自賠責保険のみである。ご自身の任意保険でもカバーできない場合は、リスクを容認してレンタルすることになる。また、車両補償のようなオプションもないので、車両を損傷させた場合は実費負担となる。ただし、 キズ類はチェックせず、 部品を壊したか筐体が曲がってしまったかで賠償が発生する。

尚、レンタルした車両では、自賠責保険証明書はハンドルの筒の中に格納していた。

走行距離は25km

満充電での走行可能距離は25kmであるが、運転者の体重にも依存するとのことである。走行距離、残電気はハンドル右側に小さいモニターがありそこに表示される。

Rimoのメーター類
Rimoのメーター類

最高速度は20km/h未満

スピードのモードが3段階あるが、最大にしてもフルスロットル(と言ってもスロットルを回す訳ではないが)で自転車と同じ程度の速度である。アクセルは右のハンドルにあるレバーを右手親指で押し下げる。常に全開まで押し下げるので右手親指が疲れる。速度は小さいモニターに表示されるが、走行中に真下を向かないと見えない。

Rimoのハンドル回り
Rimoのアクセル(赤枠)

発進は、少し足でケンケンして助走がついた状態でアクセルレバーを押し下げることで前に進みだす。停止状態でアクセルレバーを押し下げても動かない。

道路の段差は結構拾う

走行中は道路のちょっとした段差が体全体に伝わる。しっかりハンドルを両手で握ってバランスを取る必要がある。

ウインカーは無し、手信号で合図

今回はウインカーの付いていない車両をお借りした。スタッフの方によると、ウインカーの付いているRimoの車両でもハンドルバーの両サイドにあり、周りからはほとんど見えないそうだ。

右手の4本指でハンドルを掴みつつ、親指はアクセルのレバーを押し込みつつ、左手はハンドルから手を放して合図を行うことになるのだが、前述の通り、道路の段差をかなり拾うので、体のバランスが不安定な状態になる。腕の筋力の弱い方、大幹の弱い方は危ないのではないかと感じた。

ブレーキの効きは弱い

ブレーキは前輪と後輪にあるが、両方のブレーキレバーをしっかり握らないとブレーキの効きは弱い。

Rimoの後輪タイヤ
Rimoの後輪

ミラーは役に立たない

ミラーは視線移動だけでは見えず、頭を下げる必要があり、見えても魚眼風の見え方であり後続車との距離感がつかめず、さらに走行中にミラーの角度がどんどんずれていくのではっきり言って後方確認には頼れない。後続車がいるかどうかの確認は後ろを振り返り、目視で確認することになる。

Rimoのミラー
Rimoのミラー

駐輪時にアースロックがほぼできない

ワイヤーロックも貸し出してもらえる。キーがないため誰でも電源をONにでき、走行できてしまう。ワイヤーロックを使ってアースロックをすることで車両から離れている間の盗難対策をすることになるが、駐車場・駐輪場にそう都合よくアースロックできるものはない。筆者は、駐車場にポツンと電動キックボードを置いていくのは、誰かが持ち去らないか心配でできなかった。

店舗スタッフの方によると、もし盗難されてもリチウムイオン電池を搭載しているため空輸であれば石垣空港で発覚するだろうとのことだった。

フェリーで離島にも持ち込める

今回筆者は試さなかったのだが、安栄観光のフェリーで離島にも持っていける。持っていける島は以下である。

  • 小浜島
  • 黒島
  • 西表島
  • 波照間島

e-Shareでキックボードレンタルすると、安栄観光のフェリー10%OFF割引券がもらえるようだ。

以下のe-Shareの公式ブログを参照されたい。

総評

今回は4時間レンタルしたのだが、これでバッテリー残量が残りわずかになった。走行距離にして約20km。走行可能距離が短く、速度も遅いので石垣島全体の観光スポットを巡る移動手段として使うのは無理がある。離島ターミナル周辺の市街地を風を切って走る目的でレンタルするのが一番向いていそうだが、レンタサイクルでも良い気がする。

【2022年7月25日追記】2022年5月17日から、那覇空港駅でもレンタルがスタートした。沖縄MaaSを通してゆいレール1日乗車券+24時間レンタルを購入すると得である。那覇空港駅で荷物をRimoに預けてホテルまでAirpoterで送ってもらい、Rimoはゆいレールに持ち込んで(持ち込みOK)好きな場所まで行って、走行終了後はホテルにて返却する、ということができるようだ。

沖縄都市モノレール那覇空港駅店
那覇空港駅にできたRimoの店舗
(沖縄都市モノレール那覇空港駅店)

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旅好きが旅にまつわるデジタルライフをゆるめにお届けする場所です。執筆者はひと月に最低1度は海外に出掛け、現地の路地裏をウロチョロしています。

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