検証日:2020年3月中旬
検証結果:どちらも支払いはできなかった。
日本国内でAlipay(支付宝)、WeChat Pay(微信支付)に対応する店舗が増え始めている。今回は、日本人である筆者が、日本国内で、Alipay(支付宝)、WeChat Pay(微信支付)での支払いを試してみた。
筆者の環境としては、AlipayもWeChat Payも、日本のパスポートで実名登録している。
日本のローソンはAlipayとWeChat Payに対応しているので、ここで試してみることにした。
■Alipay(支付宝)編
まずは、Alipayから。レジでバーコード/QRコード画面を店員に見せ、店員が読み取り機を筆者のスマホに向ける。その数秒後、店員からはうまくいかないと伝えられる。筆者のAlipay画面はバーコード/QRコード表示のまま変化していなかった(通常、支払いが完了すれば支払い完了画面になる)。結果、支払いができないようである。
■WeChat Pay(微信支付)編
続いて、WeChatのバーコード/QRコード画面を店員に見せ、店員に読み取ってもらうが、こちらも店員からはうまくいかないと伝えられる。筆者のWeChat画面には、”According to the policy,customers who is not verified by identity card are temporarily unable to pay abroad.”という表示がされた。 結果、支払いができないようである。
後日、同じくローソンのセルフレジでも試してみたが、結果はAlipay、WeChat Payともに同じだった。
■アリペイジャパンに確認してみた
試した店舗では対応していないだけなのか、店員・筆者の手順に誤りがあるのか、あるいは、日本国内では対応していないのかを確かめるべく、筆者はアリペイジャパン株式会社(アントフィナンシャルジャパン)に確認した。その結果、以下の旨の回答があった。
基本的に、中国の身分証以外で実名登録した人が中国国外で支払いをすることはできない。
実は、筆者はマレーシアでも試したことがあったが、その時も支払いができなかった。
WeChatに関してはTencent Japanへの確認は行っていないが、おそらくAlipayと同じではないかと思われる。
日本人が日本国内でAlipay・WeChat Payを使用しようとするケースとしては、中国に居る日本人駐在員が日本に一時帰国したときであろうか。あるいは、2019年11月から中国に銀行口座がなくてもお金をチャージすることができるようになったので、中国に旅行に行ったときに余ったTourPassのチャージ分を使ってしまいたいときか。