海外から日本のフリーダイヤル0120に電話する方法

投稿日:2020年5月13日
更新日:

海外から日本の0120で始まるフリーダイヤルに電話しようとして、国番号(+81)を付けて”+81120…”などとしても繋がらない。電話相手に有料の電話番号が併設されていればその番号にかけたくなるが、親切なのか不親切なのかフリーダイヤルしか用意されていなかったりする。こういうときのために、今回は筆者の体験をもとに、海外から日本のフリーダイヤル0120にかける方法を紹介する。

今回紹介するのは、ブラステル(brastel)というサービスを利用する方法である。

ブラステルの特徴3選

IP電話である

ブラステルはSkypeなどと同じくIP電話であるため、電話をかけるときにWi-Fi、または、モバイルデータ通信(4Gなど)でインターネットに接続している必要がある。したがって、通話品質も他のIP電話と同じくネットワーク環境に依存する。

フリーダイヤル0120だけであれば無料で利用できる

ブラステルを利用して日本のフリーダイヤル0120に電話した場合、通話料は無料である。

一般的にSkypeなどのIP電話サービスでは、予めお金をチャージしておいて、実際に通話したときはそのチャージから通話料が引き落とされるプリペイド方式であり、ブラステルでも同じであるが、フリーダイヤルにかけるだけであればお金をチャージする必要はない。

【2022年6月29日追記】1年間、入金か有料通話がなければアカウントが失効してしまう。

有効期限はありますか? いつまで利用できますか?
My 050サービスは、050番号取得後1年間が有効期限となります。ただし、ブラステルカード(アカウント)にご入金されるか、有料の通話をご利用いただきますと、その日から有効期限は1年間延長されます。 1年以上ご入金または有料の通話がございませんと、050番号、ブラステルアカウント、残高は抹消となりますのでご注意ください。

引用元:brastel公式ホームページ「よくある質問」
https://www.brastel.com/personal/faq/jpn/?ctgy=my050

また、2022年9月1日以降の申し込み分から、初期費用550円と維持費として6ヶ月毎に550円が掛かることになった。つまり、この節の「フリーダイヤル0120だけであれば無料で利用できる」は実現できなくなった。2022年9月1日より前に申し込んでいる場合は2023年4月1日から維持費のみが掛かることになった。

2022年9月1日よりMy 050番号の利用をお申込みされる場合は、設定費(初期設定時のみ)と番号維持費(My 050番号の使用料として6ヶ月毎)がかかります。
2022年9月1日前にすでにご登録済みのお客様は、2023年4月1日よりMy 050番号の維持費がかかります。
ー中略ー

設定費と番号維持費について
料金(返金不可、税込) 
設定費:550円
番号維持費:550円/6ヶ月毎

引用元:
https://brastel-info-japanese.blogspot.com/2022/04/blog-post.html

【2023年6月15日追記】筆者は有料化される前にID、パスワードを作成したが、2023年6月時点で4月分からの維持費が未払いだったので、それを支払うことで継続利用することはできている。日本のフリーダイヤルに掛けられることも確認済みである。

フリーダイヤルに掛けなければならない話の重要性と上記の金額との天秤になるだろう。

専用アプリMy 050を使う

My 050アプリ
出典:Brastel Co.,Ltd.

“My 050″という専用のスマホアプリを使って電話をかける。Android用、iPhone用のアプリは各アプリストアからダウンロードできる。

セットアップ方法

セットアップ方法は公式ホームページに掲載されているが、一部、解説されていない手順もある。フリーダイヤル0120にかけるだけの方は以下のようにしておけばよい(この方法でのセットアップは既にできなくなっている。現在のセットアップ方法は本節の下の方を参照【2022年6月29日追記】)。

  • 専用アプリ”My 050″をインストールする
  • アプリを立ち上げた最初のSign in画面で“かんたん設定/新規登録”をタップする
  • “ブラステルのアカウントをお持ちですか?”は“いいえ”を選択する
  • SMSが受信できる電話番号を入力して認証する
  • 支払い方法画面では、“今はチャージしない”でよい
  • 最後に表示されるID、パスワード、ブラステルの050で始まる電話番号は控えておく
  • ID、パスワードでログインする

SMS受信について筆者は日本の携帯電話番号で行ったが、海外の現地SIMの電話番号でもできるのかは未検証である。SMSが受信できるのであれば海外にいても日本の電話番号でセットアップはできる。

【2022年5月30日追記】povoは国際ローミングに対応していないため、日本国外でSMSを受信することはできない(⇒2023年7月20日から海外でのSMS対応が開始された【2023年7月20日追記】)。

【2022年6月29日追記2021年12月1日から上記の方法では申し込みできなくなった。電子メールでの申し込みとなり、日本国籍の人の場合だと、運転免許証(両面)かマイナンバーカード(表面)の画像が必要になった。また、使えるようになるまでに7営業日ほど掛かるようになった。この記事にたどり着いた人は今すぐに電話を掛けたい人であろうが残念ながらそうはいかなくなってしまった。詳細はこちらから確認されたい。

【2022年7月3日追記】2022年6月下旬に電子メールで申し込みを行ったところ、ブラステルから1営業日で開通の連絡がきた。この記事を読んでいる時点で海外滞在中であっても、運転免許証かマイナンバーカードが手元にある方、または、その画像を持っている方は、開通まで7営業日と聞いて諦めず、申し込みをしてみた方が良いかもしれない(無論、それらの画像をブラステルに渡すのが嫌な方は別だが)。

【2023年6月15日追記】久しぶりに電話を掛けてみようとしたところ、電話が掛けられない状態になっていた。後述に出てくる画像の左上の「My 050」が緑色にならないのである。ブラステルカスタマーサポートの助言のもと、アプリをアンインストール後に再度インストールし、ログインしたところ電話が掛けられるようになった。原因は不明のままだが、このような症状に陥った時の対策例として載せておく。

日本のフリーダイヤル0120へのかけ方

  1. キーパッド画面で電話をかけたいフリーダイヤルの番号0120…を入力する
  2. 画面下にある緑の050マークをタップする
My 050アプリの画面
出典:Brastel Co.,Ltd.

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この記事は企業案件ではありません(笑)

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