検証日:2020年6月上旬
検証結果:プランの有効期間終了後にある猶予期間の50日目に10リンギットのチャージを行う。繰り返し来る猶予期間終了日にチャージをすることでSIMカードを有効状態に保てる。
クアラルンプール国際空港内や市街地で購入できるHotlinkのプリペイドSIMの有効期限を延長してみた。
頻繁にマレーシアに訪問する方、電話番号を変えたくない方向けの記事である。
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HotlinkのSIMの購入場所・プラン・有効期間
HotlinkはMaxisという会社が提供しているSIMのブランドである。
Hotlinkには、ポストペイド、プリペイド、ツーリスト用の3種類がある。
HotlinkのプリペイドSIMの購入場所
クアラルンプール国際空港(KLIA)のセキュリティエリア内で売られているので、クアラルンプール国際空港からマレーシア入りした場合は、入国審査を受ける前に購入すると良いだろう。
HotlinkのプリペイドSIMのプラン
初期プラン
SIMカードを購入したときのプランとして、クアラルンプール国際空港で購入したときのものは以下の画像である。
どのプランも5リンギットのチャージが付いてくるようである。
【2022年6月27日追記】2022年6月下旬にクアラルンプール国際空港(KLIA)の入国審査前の店舗で確認したところ、データ通信、国内通話は無制限のSIMとして破格で売られていた。Wi-Fi通話もできる。
追加プラン
初期プラン終了後に利用するプランとして購入する。最安で3リンギット(日本円で80円程度)で有効期間1日のプランがある。この手の情報はコロコロ変わるので最新情報はHotlinkの公式アプリで確認するのが良い。プランはチャージされたお金から購入する。
HotlinkのプリペイドSIMの有効期間
プランの有効期間が終了すると50日間の猶予期間(“credit grace period”/”inactive period”)に突入する。この猶予期間も過ぎてしまうとSIMカードが使用できなくなってしまう。(記事中の最後に追記あり。2021年4月18日)
例えば、7日間のプランを購入した場合は、プラン購入から58日目にSIMが無効になる。
猶予期間中の機能制限
この猶予期間中はチャージされているお金を使用することはできず、電話・SMSの着信のみしか利用できない。この制限を解除し、電話・SMSの発信、モバイルデータ通信を行えるようにするには一度チャージする必要がある。チャージ金額は、チャージ可能な任意の額でよい。
SIMの有効期間の延長方法
猶予期間終了日に10リンギット(日本円で270円程度)のチャージを行うことでSIMカードの有効期間を50+α日間延長することが可能である。プランは購入しなくても良い。(記事中の最後に追記あり。2021年4月18日)
<前置き1>アプリを使ってチャージする
Hotlinkの公式アプリを使用してチャージすることになる。チャージ残高の確認であれば*100#に電話を掛けることでも可能であるが、猶予期間中は電話の発信ができないので必然的にアプリからの操作となる。また、マレーシア国外から操作する場合もアプリからとなる。プランの購入もアプリから実施した方が直感的であろう。
<前置き2>日本からでも延長可能
日本ではdocomoかSoftbankの電波を掴む模様。チャージは、SMSの受信とインターネットへの接続ができれば可能である。SMSの受信はアプリへのログイン時のみで必要となる。
<前置き3>日本で発行されたクレジットカードでチャージ可能
日本で発行されたクレジットカードでもチャージは可能である。
有効期間延長の操作手順
まずはアプリを立ち上げ、ログインする。
SIMカードの電話番号を入力し、その電話番号にSMSが届くのでその中に書かれている確認番号をアプリに入力することでログインできる。従って、このときにSIMカードを挿して電波を掴んでいる必要がある。前述の通り、日本国内でもやっても大丈夫。モバイルデータ通信はOFFで良い。既にログイン済みの場合はこのログインステップは無く、アプリ起動後にトップ画面が表示される。
次にチャージ(Top up)を行う。まだ猶予期間に入っていなければ、猶予期間終了のギリギリまで待つのがよい。アプリのトップ画面の”TOP UP”をタップし、支払い方法の選択画面に進む。
支払い方法は、チャージチケット、クレジットカード/デビットカード、銀行引き落とし、Touch’n Go eWalletの4種類ある。検証時はプロモーションでTouch’n Go eWalletで支払うと2.5リンギット割引になるようであったが、ここではクレジットカードで支払うことにした。
チャージは10リンギットからとなっている。ここでは10リンギットを選択した。
最後にカード情報を登録し、次へ進むとカードの認証処理が成功すればチャージが完了する。このチャージで数日間、60分間の電話ができるようである。この時点で猶予期間が解除されるとともに、チャージした金額に合わせて猶予期間の再突入日が決まるようであるが(10リンギットで10日間、20リンギットで20日間)、公式ホームページでその記載を確認することはできなかった。前述のプラスαはこの日数である。
猶予期間に再突入すると、”Active until …”から”TERMINATION DATE …”に切り替わる。
画像の例だと、5月26日までが機能制限解除期間で、それ以降7月15日までが猶予期間である。
猶予期間終了日までにこの操作を繰り返せば、SIMカードの有効期間の延長を繰り返せる。
猶予期間は49日間? (2021年4月18日追記、2022年7月10日更新)
筆者は上述の方法で、一年以上、延長を繰り返してきたのだが、最近また有効期限が迫ったので50日目に延長しようとアプリを開いたところ、
“The Service you have requested is currently unavailable. Please try again later.”
と表示され、操作ができない状態になっていた。
49日目にはアプリは正常に表示されていた。システムメンテナンスかとも思い、数時間待ってみたがやはり症状は同じだった。
そこで、hotlinkのサポートにメールで問い合わせてみた。数日後に回答が来たが、既に有効期間が終了してしまい、同じ電話番号で復帰するにはポストペイドにする必要がある(ただし、その番号は他者に使用されていないことが条件)、hotlink店舗で手続きしてください、とのことであった。
これをもって、筆者のhotlinkの電話番号維持は終了してしまった。コロナ禍でマレーシアに滞在できないので、結局手放した方が良かったのかもしれないが。
記憶が定かではないのだが、そういえば、これまでは50日目ではなく、49日目や48日目など、少し早めにチャージ(Top up)していたかもしれない。hotlinkの公式ホームページには”with an additional 50-day credit grace period”とあり、確かに50日間のはずなのだが…
【2022年7月10日追記】アプリの表現は、本記事投稿当時からは変更されている。意味としては次のようになる。
expires 8 Jun 2022 ⇒ 2022年7月8日から猶予期間(grace period)に入る
terminates 27 Aug 2022 ⇒ 2022年8月26日までが猶予期間
表示されている日付が各期間の最終日ということではなく、expireやterminateが実行される日付であるというところが注意点である(hotlinkのサポートにも確認済み)。もしかしたら、以前の”TERMINATION DATE …”の表現もよくよく考えるとその意味だったのかもしれない。
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【2022年6月27日追記】KLIAの入国審査前の店舗は現金のみの扱いなので、そこでプリペイドSIMを購入する場合は事前にリンギットへ両替しておく必要があります(両替所も何か所かある)。