検証日:2020年3月10日
検証結果:普通に使えるが、カードタイプの場合はチャージ・のりこし精算方法に制限あり。
2020年3月10日から沖縄都市モノレール「ゆいレール」でSuica等の交通系ICカードが使えるようになったので、さっそくSuicaで乗車してみた。
ゆいレールは長らく沖縄県外の交通系ICカードはサポートせず、QRコードが印刷されたチケットかOKICAカードという沖縄限定で使える交通系ICカードでしか乗車できなかった。試験的にAlipay(支付宝)が使えた時期もあったが現在は終了している。
検証日は初日ということもあり、那覇空港駅でセレモニーがあり、テレビ局が取材に来ていた。
さて、さっそくだが、筆者は普段、カードタイプではなくモバイルSuicaを使用しているので、改札機にスマホをかざした。かざす場所は従来のQRコードを読み取る部分と同じである。
かざす場所にQRコードのマークがあること以外は、沖縄県外で使用する場合と同じである。退場時も同じであった。ただし、IC運賃(数円割り引かれるアレ)はなく、通常の運賃と同じであった。
これは改札を出る前に見かけた精算機。
今回サポートする交通系ICカード用の精算機のようだが、降車した旭橋駅では「調整中」で使用できない。
改札を出た後、今度は自動券売機のSuicaの対応状況を見てみた。自動券売機を見るかぎり、Suicaのチャージができる気配はない。その場でスマホから沖縄都市モノレールの公式ホームページで確認したところ、チャージは自動券売機ではできず、窓口での対応になるとのこと。また、先ほどの精算機も一部の駅にしか設置しない模様。モバイルSuicaはネットが繋がればどこでもチャージできるが、カードタイプで乗車する方は気に留めておく必要がある。その他、サポートしていないことは公式ホームページで確認できる。
また、今回筆者は(モバイル)Suicaで試したが、サポートされる交通系ICカードはKitacaやPASMOなど、合計10種類となっている。
沖縄県外から来た人の大半はこれまで自動券売機でQRコードが印刷されたチケットを購入してきたと思われるが、QRコードが印刷された面を改札機のCCD部分に読み取らせるということがなかなか浸透していないからなのか、QRコードを読み取らせにくいからなのか、改札機で立ち往生している光景が散見された。駅係員が常にやり方を声がけしたり、やり方を説明した音声をBGM的に流しているという状態であった。今回の沖縄県外の交通系ICのサポートで多少改善されることを期待する。