検証日:2020年11月上旬
検証結果:結構利用されているようである。料金は通常のレンタルバイクと同程度。石垣空港から利用できるのが良い。
石垣島には石垣空港から乗れるレンタルバイクがある。レンタルバイクサービスGO SHAREである。今回はそのGO SHAREを利用してみた。
公式ホームページ
> https://www.ridegoshare.jp/
各見出しへのリンク
電動バイクである
GO SHAREのレンタルバイクは電動バイクである。従って、ガソリン車をレンタルした場合はガソリンを満タンにして返却するのが通常であるが、その手間はなくなる。
台湾のGogoro社製のバイク
バイクは台湾のGogoro社製とのことである。
Q 電動バイクの種類はなんですか?
台湾のGogoro社製の2017年式Gogoro 2 Plus(水色)です。
引用:株式会社 e-SHARE 石垣 公式ホームページ
(参考)Gogoro社HP: https://www.gogoro.com/
説明していただいたスタッフによると、スマホアプリでバッテリー残量や走行距離の確認、スマホを鍵として利用することは日本ではできないとのこと。
50cc相当と125cc相当の2タイプある
GO SHAREが貸し出す電動バイクは50cc相当と125cc相当の2タイプある。免許はそれぞれ、原付、小型自動二輪(AT限定でもOK)が運転できる免許であればよい。
なお、筐体は50cc相当も125cc相当も共通とのことであった。
今回、筆者は50cc相当を借りた。
【2021年11月20日追記】50cc相当は、125cc相当を改造したため、例えば、タンデムステップが残っているが50cc相当では二人乗りができないため出せないようにしている、とのことである。また、125cc相当にはスマホホルダーが標準で装備されている。
【2023年4月13日追記】スタッフの方によると、スマホホルダーは全車両で撤去したとのことである。スマホをナビにする場合は以下のようなミラーマウントを用意する必要がある。
バッテリー交換式
バッテリーは交換式であり、島内に6ヶ所ある充電ステーションにある充電済みのバッテリーと交換する。
【2023年4月13日追記】2023年4月上旬時点で充電ステーションは5ヶ所になっている。
メーター類は電子表示
スピードメーター、トリップメーター、オドメーター、バッテリー残量(1本ずつ)、時計、走行モード(スポーツモード、通常モード)、走行可能距離は電子表示される。
収納スペース
前かごはない。メットインスペースにはヘルメットが一つ入るスペースがある。通常の50ccのスクーターと同じか、若干広いぐらいである。
USB充電ができる
シート内にUSB接続ポート(Type A)が1つある。走行中にスマホなどの充電ができる。
【2023年4月13日追記】GoProのバッテリーを充電してみたが、車両のバッテリーの減りが著しいという感じはしなかった。シートを開けたままでは車両の電源がONでもUSBから電気は流れないようである。
操作方法は?
操作方法については貸出時にスタッフから説明がある。本記事で万が一誤った手順を解説してしまった場合に安全上の問題が起こる可能性があるため、詳細な操作手順の解説はここでは行わないことにし、特徴的な事柄だけを列挙する。
- リモコンキーである
- スターターボタンがコックピットの電子表示内にある窪み
- ウィンカーは右左折すると自動で消えるが、消えない場合は手動で消す
- パワーが増すスポーツモードがありボタンで切り替えることができる
- バッテリーはシートの中に2個あり、充電ステーションでは2個とも入れ替える
- リバース(後退)機能がある(2021年11月20日追記)
スポーツモードについては、50cc相当の場合はすぐに法定速度の30km/hに達するのと、前述の通り充電ステーションでこまめにバッテリー交換をしていれば電欠にはならないので、筆者はどちらのモードも興味本位以外で使うことはなかった。
【2023年4月13日追記】リモコンキーは首から掛けておくのが一番使い勝手が良いが、防水ではないため、雨の日は濡れない場所に入れておく。リモコンキーでシートを開けるのでシート内に入れてしまうと出せなくなってしまうので注意。
貸出拠点は島内に複数あり
GO SHAREのバイクの貸出拠点は検証日時点で、石垣島内に5ヶ所ある。
- 南ぬ島 石垣空港 (OTSレンタカー)
- 離島ターミナル (安栄観光カウンター)
- 真栄理Shareing Square
- 石垣シーサイドホテル
- e-SHARE石垣 North Gate Way (検証日時点で営業休止中)
営業時間は店舗ごとに異なるので、公式ホームページで確認されたい。
後述するが、荷物の配送サービスがあるため、石垣空港で荷物はホテルに配送してもらい、バイクに乗ってそのまま観光に向かうということができる。
【2021年11月20日追記】2021年11月時点では、石垣空港と離島ターミナルのみでの貸し出しとなっている。
空きがあれば当日でも借りられる
予約が基本で、電話かホームページから予約をする。ただし、空きがあれば貸出場所に直接行っても借りられる。
Q 予約しなくても現地で電動バイクを利用できますか?
可能です。弊社に直接お越し頂いても利用可能です。予約状況により電動バイクの空きがない場合は、ご利用になれませんので出来るだけ事前の予約をお勧めします。
引用:株式会社 e-SHARE 石垣 公式ホームページ
筆者も今回、一度、予約なしで貸出拠点へ向かい、結果、借りることが出来た。
石垣空港で借りるまで
- 石垣空港ターミナルの建物を出る
- 駐車場につながる横断歩道を渡ってOTSレンタカーの案内人に声をかける
- OTSレンタカーまでの無料バスのバス停へ向かう(バス停の場所は案内される)
- “石垣島レンタカーステーション”と貼られたバスに乗る
- 2、3分でレンタカーのスポットに着くのでバスを降りてOTSレンタカーのカウンターへ行く
- 免許証の提示や書類へのサイン、料金の支払いを行う
- 荷物の配送してもらう場合はここで荷物を渡す
- 外へ出て、スタッフと一緒にバイクの傷のチェックを行う
- スタッフから操作方法を教えてもらう
- いざ、スタート
料金の支払いは現金、カード、電子マネーなどの対応状況は貸出拠点ごとに異なっていた。
GO SHAREに限った話ではないが、借りる前にスタッフ立会いのもとでバイクの写真を撮っておくと元からあった傷の証拠になるだろう。
離島ターミナルで借りる場合
離島ターミナルの建物内に安栄観光のカウンターの端にGO SHARE用のカウンターがあるのでそこで手続きを行う。
返却時
基本的には貸出拠点と同じところに返却する。別拠点に返却することも可能であるが(乗り捨て)、その場合は別途料金が発生する。金額は公式ホームページを参照されたい。
返却時もスタッフと一緒に傷チェックを行う。これは、通常のレンタルバイクでも同じであろう。営業時間外に返却することも可能であり、この場合は翌日にスタッフのみで傷チェックを行うそうだ。
充電ステーション
充電ステーションは十分ある
島内に充電ステーションは6ヶ所ある。フル充電のバッテリーで80kmほど走れるそうだが、バッテリー切れ防止のために充電ステーションの近くに行く度に交換するように貸出時に案内された。バッテリー残量が十分あっても交換して良いそうだ。筆者もそれに従ってバッテリーを交換していたら残量が半分を下回ることはなかった。バッテリー残量はバイクの電源が入っているときにコックピットで電子表示される。
【2021年11月20日追記】2021年11月時点で充電ステーションは5ヶ所になっている。
バッテリー交換方法
バッテリー交換は運転者が行う。充電ステーションは無人である。
バッテリー交換方法も貸出時に説明があるが、YouTubeにも説明の動画があげられているので、引用しておく。
充電ステーションマップ
充電ステーションはGoogleMapでも表示されるようだが、正確な位置を示していないステーションもあり、貸出時にもらえる紙のマップ(下の画像)で確認したほうがよい。
【2021年11月20日追記】Maezato Sharing Square(真栄理Shareing Square)は閉鎖しているとのことである。
オプション、割引
ヘルメットの貸し出しは無料。ジェット型でサイズはXLまであるようだった。カッパの無料貸出もある。石垣島は天候が変わりやすいのでカッパは持っていた方が良い。
荷物の配送、ホテルと石垣空港間の送迎サービスがある。予約後に問い合わせシステムで確認・調整を行う。石垣空港に到着後、荷物はホテルに配送してもらい、バイクで観光に出発、帰りは離島ターミナルでバイクを返却し、石垣空港まで送迎してもらう、といったことも可能だ(送迎サービスは予約上の貸出日、返却日のみ)。
返却時にスタッフに教えてもらったのだが、24時間以内の再利用だと、1日に付き2,000円(50ccの場合)で借りれるとのこと(通常料金から大幅割引になる)。現に、筆者は予約は1日分しかしていなかったが、それを聞いて、予約していた日の次の日に少し時間が空いてしまったので、次の日に貸出拠点に行き2,000円で借りることができた。この特典を受けるには、前回の領収書の提示が必要である。
【2021年11月20日追記】石垣島の”あんしん島旅プレミアムパスポート”を会計時に提示することで10%OFFになる。 あんしん島旅プレミアムパスポートは新型コロナの陰性またはワクチン2回接種済みの方が石垣空港をはじめとしたいくつかの場所で入手することができる。
【2022年7月25日追記】前述の”あんしん島旅プレミアムパスポート”は2022年3月31日を以て終了した。
【2023年4月13日追記】旅行サイト「じゃらん」にて、24時間の貸出で通常料金の500円引きとなる商品が出されている。
保険はしっかりしている【2022年7月25日追記】
沖縄のレンタルバイクにしては、保険がしっかりしている。
【GOSHAREの保険内容】
引用元:e-SHAREブログ
・対人補償(無制限)
・対物補償(無制限)
・人身傷害補償(3,000万円)
・車両保険(免責額1万円)
https://www.ridegoshare.jp/blog/blog/howto/insuarance/goshare
上記の内容は普通に思えるかもしれないが、筆者の経験上、沖縄のレンタルバイク店は料金が安い分なのか、保険内容が手薄なケースがよくある(例えば、対物補償が100万円しかない、車両補償はなし、とか)。GO SHAREは石垣島の他のレンタルバイク店に比べたら少し料金が高いが、それでもこの保険内容であれば、現在高騰中のガソリン料金もかからないので充分選択肢に入れてよいだろう。一般的に利用しない方がよいレンタルバイク店については以下の記事でまとめているのでそちらも併せて参照していただきたい。
結構利用されている?!
筆者は今回2日間利用したが、島内でGO SHAREの電動バイクとすれ違ったり、観光スポットで駐車してあるのを見たりしたことが何度もあった。それでも離島ターミナルの貸出拠点だけでも筆者が見たときはバイクが常時十数台とかなりの数が駐車してあり非稼働状態だったので、コロナ禍以前はもっと利用されていたのかもしれない。
【2021年11月20日追記】本記事投稿から約1年後の2021年11月中旬にも利用させてもらったが、やはり、島内でGO SHAREのバイクにすれ違うことはよくあり、結構利用されているようである。スタッフの方によると、圧倒的に50cc相当の方が利用は多いようである。
【2023年4月13日追記】2023年4月上旬にも利用させてもらったが、筆者が借り受けの手続きをしている最中にも返却の利用客が引っ切り無しに来ていたので、利用者はそこそこいるのだと思われる。
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石垣島は観光しながらバイクでぐるっと一周するには2日間あれば大丈夫です。1日だとかなり駆け足になります。
【2023年6月29日追記】台湾編の記事も投稿しました。