シンガポールでカーシェアBlueSGを使ってみた

投稿日:

検証日:2023年6月上旬

検証結果:外国人短期滞在者でも利用することができたが、利用手続きの一部をメールや電話で行うこととなり、面倒であった。

日本人短期旅行者の筆者がシンガポールでカーシェアのBlueSGを利用してみた検証記事である。

BlueSG公式ホームページ
> https://www.bluesg.com.sg/

各見出しへのリンク

BlueSGの概要

カーシェアである

BlueSGはカーシェアである。車両は専用駐車スペースに駐車してあり、自分で借り受けや返却を行う。日本のカレコ、NISSAN e-シェアモビ、Honda EveryGoなどのカーシェアサービスの形態と同様である。

公道にあるBlueSG用の駐車スペースと充電器
公道にあるBlueSG用の駐車スペースと充電器

CEPAS互換カードが必要

利用にはEZ-Linkカード、NETS FlashPayカードのようなCEPAS互換カードが必要である。これらのカードはMRTの駅やコンビニなどで購入できる。借り受け、返却時の処理に使用するカードであり、これらのカードの残高から利用料金が引き落とされるわけではない。

EZ-Linkカード
NETS FlashPayカード

電気自動車(EV)である

BlueSGの車両はすべて電気自動車である。従って、返却時にガソリン満タン返しにする手間はない。2車種あり、Bolloré社のBluecarとCorsa-eで、どちらもAT車である。

BlueSGのBluecar
BlueSGのBluecar
BlueSGのCorsa-e
BlueSGのCorsa-e

※本記事投稿日時点でIONIQ5というSUV車両も提供されているようであるが、利用方法は上記2車種とは異なるようである。

BlueSG IONIQ5
> https://www.bluesgevs1l.com/

利用料金は月額基本料+時間制

基本料金(1ヶ月単位)に加え、レンタル時間(1分単位)の料金が発生する。1回のレンタルの最低料金は6.30シンガポールドル(SGD)となっている。支払いはクレジットカードまたはデビットカードになる。日本発行のカードでも問題ない。

プランが2つある。

BASICプランPREMIUMプラン
・1ヶ月で8SGDの基本料金
・車両レンタル15分までは6.30SGDで以降は1分間ごとに0.42SGDが加算
・1ヶ月で18SGDの基本料金
・車両レンタル15分までは6.30SGDで以降は1分間ごとに0.42SGDが加算
・1ヶ月につき40分の無料レンタル付き
・最低6ヶ月の契約
BlueSGのプラン

1分単位でのレンタル料とは別に2~4時間のパッケージプランが提供されている場合もあり、場合によってはそちらの方が得に利用できる。

短期滞在者でも利用できる

利用規約上、旅行者のような短期滞在者であっても利用ができる。シンガポール滞在1年未満の外国人は、パスポート、自国の運転免許証、国際運転免許証(IDP)の画像の提出が必要となる。

2.1.3 You hold any of the following driving licence:

(a) for all Singapore citizens, permanent residents and foreigners residing in Singapore for more than twelve (12) months: ー略ー

(b) for drivers from any ASEAN country residing in Singapore for less than 12 months: ー略ー

(c) for drivers from all other countries residing in Singapore for less than 12 months: a valid foreign driving licence and international driving permit (“ IDP ”) issued by an authorised body in their country of origin. If an IDP is not available, an official translation of Your foreign licence in English is required; and

ー 中略 ー
2.1.5 for foreigners, You hold a valid picture ID in the form of a passport or Singapore Government Issued Pass; and

引用元:BlueSG公式ホームページ 利用規約
https://membership.bluesg.com.sg/terms-and-conditions

法的にも、短期滞在者は国際運転免許証で運転することができる。

1.短期滞在者について

シンガポール滞在が12ヶ月未満の方は、シンガポールの免許証に書き換える必要はありません。有効な国際免許証があれば運転することができます。国際免許証を持っていない場合は、大使館が発行する日本の免許証の翻訳証明書を携帯する必要があります。

引用元:在シンガポール日本大使館ホームページ
https://www.sg.emb-japan.go.jp/Japanese/drive99R.htm

四輪車の免許取得後1年以上経過している必要がある

20歳以上69歳未満であり、四輪車の免許取得後1年以上経過している必要がある。

2.1.1 You have attained the age of 20 and You are under the age of 69; and

2.1.2 You have not less than twelve (12) months’ driving experience; and

引用元:BlueSG公式ホームページ 利用規約
https://membership.bluesg.com.sg/terms-and-conditions

保険は付いている

BlueSGには自動車保険が付いている。対人は無制限、対物は500万SGDまで、運転者への医療費は1,000SGDまで、搭乗者保険は10万SGDまで、車両補償免責額3,000SGDまたは5,000SGD(運転者の年齢、免許取得年数による)となっている。保険の他にペナルティなど規定されており、詳細は、BlueSG公式ホームページの利用規約に記載されている。

BlueSG公式ホームページ 利用規約
> https://membership.bluesg.com.sg/terms-and-conditions

ただし、英語で話をする勇気のない方はBlueSGの利用自体を辞めた方が良いと筆者は考える。万が一事故が発生した場合、いくら保険に入っていても事故の相手方や救急隊員、警察官、レッカー業者、陸上交通庁(LTA)とその場で英語で会話しなければならないからだ。

利用方法

筆者の体験を交えながら利用方法を解説する。

準備

BlueSGアプリをインストールする

アプリストアからBlueSGのアプリをスマホにダウンロードしてインストールする。スマホにアプリをインストールせずに、すべてをPCから行うこともできるが、後述する、車両のあるステーション、駐車スペースのあるステーションを探す作業を屋外にいるときにPCで行うのは面倒であろうからアプリはあった方が良い。

BlueSGアカウントを作成する

アカウント作成はアプリからでもBlueSG公式ホームページからでもできる。メールアドレスとパスワードを登録して認証する方式である。

プランを選択し、必要書類の画像を送信する

アカウントを作成しただけでは車両のレンタルはできない。サブスクリプション(定期購入)としてプラン(BASICかPREMIUMか)を選択して申し込み、それが有効化される必要がある。この申し込み作業もアプリのほか、ホームページからでもできる。

手順を解説する。希望のプランを選択後に、まずSingpassを利用した個人情報入力画面が出るが、短期滞在者はSingpassを利用していないはずなので、「Continue without Singpass」を選択する(下の画像)。Singpassというのは大雑把に言うとシンガポールのマイナンバー制度である。

引用:BlueSGアプリ、BlueSG Pte. Ltd.

次に名前、生年月日、電話番号、住所を入力する。住所は滞在先ホテルで問題無いようだ。電話番号はシンガポールで繋がる番号である必要がある。この後、SMSで認証情報が送られてくるためである。シンガポールで繋がれば、シンガポールの電話番号(+65)ではなくてもよい。

引用:BlueSGアプリ、BlueSG Pte. Ltd.
編集は筆者による

そして、「NRIC OR WORK PASS」という項目で説明文(下の画像)にある通り、パスポート画像をアップロードする。NRICやWork passは旅行者のような短期滞在者は持てないものである。筆者はパスポートの表紙と顔写真のページの画像をアップロードした。

引用:BlueSGアプリ、BlueSG Pte. Ltd.

「DRIVING LICENCE」の項目では、説明文(下の画像)にある通り、自国の運転免許証と国際運転免許証(IDP)の画像をアップロードする。筆者は日本の運転免許証の表面と裏面、国際運転免許証の表紙、中の解説文、写真のページをアップロードした。

引用:BlueSGアプリ、BlueSG Pte. Ltd.

レンタル時に毎回入力する4桁の暗証番号を登録する。

引用:BlueSGアプリ、BlueSG Pte. Ltd.

選択したプランを開始したい日付を入力する。自動延長欄をONにした場合は1ヶ月ごとにプランが自動延長となる。

引用:BlueSGアプリ、BlueSG Pte. Ltd.

その後、支払い用のクレジットカード(VISAかMastercard)を登録してひとまずの申し込み作業は終わりとなり、BlueSG側の審査に入る。審査中のサブスクリプションはPendingと表示される。

引用:BlueSGアプリ、BlueSG Pte. Ltd.
編集は筆者による

しかし、筆者の場合、この審査がすんなりとは通らなかった。上記の申し込み作業後にBlueSG側からアカウントにメッセージが届き(電子メールやSMSとは違う独自のメッセージシステムがある)、自国の運転免許証の公式の英訳とシンガポールでの旅程と滞在先を英文で所定のメールアドレス宛に送るように要求された。旅程は航空会社のe-Ticketが英文も併記しているのでそれを送ることにしたが、自国の運転免許証の公式の英訳については利用規約に国際運転免許が用意できない場合とされており、国際運転免許を提出した筆者の場合は不要なはずであると返信した。

その後、数日経ってもBlueSG側から連絡はなく、サブスクリプションも有効化されていないので、アプリのメッセージを通して確認の催促をしたが、BlueSG側の返事は、また自国の運転免許証の公式の英訳とシンガポールでの旅程を英文を送るようにとのことであった。自国の運転免許証の公式の英訳とはアポスティーユされた文書を想定しているのか分からないが、すぐには用意できそうになく、利用規約上からも国際運転免許で良いはずという返事をしており、旅程については英文が併記されたものを既に送っている。

これだと話が進まないので、電話で確認することにした。BlueSGは電話でもサポートを受け付けている(当然、日本語は通じない)。電話で確認した結果、英文の旅程については納得したのか分からないが問われず、自国の運転免許証の公式の英訳についてはBlueSG側が知りたい運転免許情報を電話口で伝えることで受け入れられた。電話に出たBlueSGのサポートの担当者によると、日本の運転免許証において四輪車の免許を取得した年が日本独自の元号の表現なので分からず、西暦で知りたかったので自国の運転免許証の公式の英訳を要求していたとのことであった。利用規約にある四輪車の運転免許を取得して1年以上経過しているかどうかを確認したかったものと思われる。確かに国際運転免許証ではその情報は分からない。ただ、公式の英文の提出なしに電話で伝えるだけで納得するなら抜け道が出来てしまっている。

審査が通ると、サブスクリプションはValidに変化する。筆者の場合、電話で承認されてから数分後にValidになった。

引用:BlueSGアプリ、BlueSG Pte. Ltd.
編集は筆者による

BlueSGに提出した書類をまとめると筆者の場合は以下となった。

BlueSGから求められたもの筆者の対応
自国の運転免許証の画像(表面と裏面)BlueSGアプリから送信した
国際免許証(IDP)の画像(表面と裏面)BlueSGアプリから送信した(表面、中の解説文、写真の面)
自国の運転免許証の公式の英訳自国の運転免許証の中のBlueSGが知りたい情報(四輪車の免許の取得年月日の西暦での表現)をBlueSGのサポートに電話で伝えることで英訳の提出は不要となった
パスポートの画像(表面と裏面)表面(表紙の表)と顔写真の面をBlueSGアプリから送信した
シンガポールの旅程(英文)ANAのe-Ticket(日本語と英語が併記されている)とホテルの予約表(英文)を指定されたメールアドレスに送信した
BlueSGに提出した書類

承認されると、CEPAS互換カードのペアリングのための6桁のコードがSMSで送られてくる。

借り受け

ステーションを見つけて車両を予約する

マップからステーションを選択し、車両の予約をする。予約をすると30分間車両が確保される。予約は必須ではなく、車両の空きのあるステーションに直接行って借り受けることもできる。車両によっては予約に1、2SGDほど料金がかかることもある。

引用:BlueSGアプリ、BlueSG Pte. Ltd.
とあるステーションの状態。駐車スペースの空きが1つでその予約は1SGDかかり、2台のBluecarが利用可能、Corsa-eは無い、という状態

借りる車両があるステーションまで行く

予約した車両があるステーション、あるいは、予約はしていないが借りたい車両があるステーションまで行く。以下の写真は公道にステーションがある場合である。

公道にあるBlueSGのステーション
公道にあるBlueSGのステーション

以下の写真のように施設内の駐車場の一部の区画がステーションになっている場合もある。

マンション内の駐車場の一部の区画がBlueSG用になっているステーション
マンション内の駐車場の一部の区画がBlueSG用になっているステーション

ステーションの充電器にCEPAS互換カードをタップする

充電器のモニターの最初の画面
充電器のモニターの最初の画面

初回だけ、カードとのペアリングを行う画面が表示される。承認後にSMSで送られてきた6桁のペアリングコードを充電器のタッチパネルで入力する。

ペアリングコード入力画面
ペアリングコード入力画面

※本記事投稿日時点で、アプリからカードのペアリングができるようになったようである。

暗証番号を入力する

サブスクリプション申し込み時に登録した4桁の暗証番号を入力する。

暗証番号入力画面
暗証番号入力画面

コンプライアンス画面が表示されるので、すべてを確認し、チェックを入れ、「CONFIRM」をタップする。

コンプライアンスの確認画面
コンプライアンスの確認画面

車両にペアリングしたCEPAS互換カードをタップする

充電器の画面に作業フローが表示される。

BlueSGの借り受け時のフロー

まずは、ペアリング済みのCEPAS互換カードを車両の所定の位置にタップする。

Bluecarのカードタップ位置
Bluecarのカードタップ位置

車両から充電ケーブルを抜く

充電ケーブルのフタを開け、充電ケーブルのそばにあるボタンを押し、ボタンの点滅が終ったら車両に差し込まれている充電ケーブルを抜く。

Bluecarの充電プラグ

充電器に充電ケーブルを差し込む

車両から抜いた充電ケーブルを充電器に差し込む。

Bluecarの充電プラグ

充電器に差し込んだら、車両の充電ケーブル差込口のフタは閉めておく。

ドアを開けて乗り込む

ドアを開け、乗り込む。シートの高さなどを調整する。普通の車と同じである。

Bluecarの前側席
Bluecarの前側席

CEPAS互換カードをIUに差し込む

CEPAS互換カードを運転席正面右側にあるIUという装置に入れておく。

BluecarのIU
BluecarのIU

公共または施設の駐車場に停める場合は駐車料金が掛かるのが通常だが、その徴収はこのIUに差し込んだカードから引き落とされるシステムになっているからである。余談だが、日本と比べたら駐車料金は安い。

シンガポールの公共の駐車の料金例
月-土の8:30-17:00まで1時間0.60SGD、
17:00以降と日曜、祝日は無料となっている

ノンストップで運転するつもりであるなら不要である。差し込むCEPAS互換カードはBlueSGにペアリングしたカードでなくても良い。シンガポールではERPというゲートを通過するときも通行料が発生し、その料金の徴収も通常はIUのシステムで行われるが、BlueSGの車両の場合はアカウントに登録したカードから引き落とされることになっている。

PARKING FEE & CHARGES | WHAT ABOUT ERP AND CARPARK CHARGES?

ERP charges are payable and will be charged to your BlueSG account automatically. There is no need to insert the cash card into the Bluecar IU although you may choose to do so.

For all BlueSG stations, there are no parking charges.

For non-BlueSG stations, third party parking charges will still apply. You will need to insert the cash card into the Bluecar IU for payment. Please note that your rental is still ongoing until you end your trip at a BlueSG station.

引用元:BlueSG公式ホームページ FAQ
https://www.bluesg.com.sg/faq

ちなみに、シンガポールでは高速料金はない。高速道路にもERPがあったりするが、ERPを通過しない経路であれば高速道路を無料で走行できる。

エンジンを掛けて発進する

シートベルトをして、キーを回し、エンジンを掛ける。Bluecarの場合、キーはワイヤーで車両に取り付けられている。

Bluecarのキー
Bluecarのキー

ミラーの向きを調整し、シフトをDに入れ、パーキングブレーキを解除して発進する。普通の車と同じである。

返却

目的のステーションに着いたら枠内に停める

ステーションの枠内に車両を停める。1台分ずつ区画されている。公道の場合は縦列駐車となる場合が多いようだ。Bluecarはバックモニターがない(Corsa-eはある)ので充電器や他のBlueSGの車両にぶつけないように注意する。

BlueSG用の駐車スペースの1区画
BlueSG用の駐車スペースの1区画

返却したいステーションに確実に停められるようにするために空きの駐車スペースを予約することもできるが、ステーションによっては予約に1、2SGDほど料金がかかることもある。予約すると45分間確保される。返却したいステーションに駐車スペースの空きがなければ、アプリから順番待ちをすることもできる。

エンジンを切りる

エンジンを切り、パーキングブレーキを入れる。普通の車と同じである。

車両から出てドアを閉める

忘れ物が無いかを確認してから車両を出てドアを閉める。

ステーションの充電器にCEPAS互換カードをタップする

ペアリング済みのCEPAS互換カードを充電器にタップする。

充電器から充電ケーブルを抜く

車両の充電ケーブルのフタを開けてから充電器に差し込まれている充電ケーブルを抜く。

車両に充電ケーブルを差し込む

充電器から抜いた充電ケーブルを車両に差し込む。Bluecarの場合は差し込んだらフタを閉めておく。ケーブルが邪魔になって完全には閉まらないが、それで良いようである。Corsa-eは充電コネクタと干渉してフタはほとんど閉まらない。

Corsa-eへ充電ケーブルを差し込んだところ

BluecarもCorsa-eも充電ケーブルの差込口は車両の後方にあるが、充電器が車両の前に来るように車両を停めても充電ケーブルは届く。

充電器がBluecarの前にある状態で充電ケーブルを差し込んだところ

車両にCEPAS互換カードをタップする

最後に車両にペアリング済みのCEPAS互換カードを充電器にタップする。これで返却完了である。

ここまでの借り受け、返却の手順はBlueSG公式YouTubeチャンネルでも動画が公開されている。

帰国前のサブスクリプションの解約

サブスクリプションを自動更新にしている場合はシンガポールを出国しても登録しているクレジットカードから基本料金が毎月引き落とされる。従って、もうレンタルはしないというタイミング(シンガポール出国前あたり)で、解約手続きを行おう。解約手続きはアカウントのメッセージ機能を使って、サブスクリプションの解約を申し出ればよい(当然、日本語は通じない)。更新日の5営業日前までに申し出ないと更新されてしまう。

To end your membership, please send us a message in writing using ‘My Account’ –> ‘My Messages’ in your BlueSG App or account login via the BlueSG website

  • BlueSG Basic Plan : Message to be sent at least 5 working days prior to the Renewal Date of the Basic Plan.
  • BlueSG Premium Plan : Message to be sent within 30 days but not less than 5 days prior to the Renewal date of the Premium Plan.
引用元:BlueSG公式ホームページ FAQ
https://www.bluesg.com.sg/faq

サブスクリプションを解約してもアカウント自体は残るので、メッセージやレンタルの履歴は確認できる。

試乗インプレ

BluecarとCorsa-eを利用した感想である。

ペダルが中央寄り

外車にありがちだが、BluecarにしてもCorsa-eにしてもブレーキペダルが日本車に比べて中央寄りである。普段、日本車に乗っている人はブレーキペダルの位置の感覚を足で感じてから出発しよう。

BlueSGのCorsa-eのペダル

乗り心地はBluecarよりもCorsa-eの方が良い

乗り心地はBluecarよりもCorsa-eの方が良い。理由を一言でいうと車両のグレードであろう。また、Bluecarの方が先に投じられているので、内装の劣化もBluecarの方が進んでいる感じがした。BluecarもCorsa-eも料金は同じである。ただし、提供台数としてはCorsa-eの方が少ないようで、借り受けたい場所、時間にBluecarしかないケースは多々ある。

Bluecarのひび割れたシフトノブ
Bluecarにローギアはない
Corsa-eの前列席

USB充電が可能

BluecarもCorsa-eもType-AのUSBポートがあり、スマホの充電ができる。ただし、USBケーブルは持参する必要はある。

ウインカーは左側のレバー

BluecarもCorsa-eも右ハンドルであるが、ウインカーが左、ワイパーが右のレバーである。ウインカーを出そうとしてワイパーを出さないように出発前に心に留めておきたい。

Bluecarの純正ナビは使いにくい

Bluecarの純正ナビは使いにくい。ただし、これは筆者にシンガポールの土地勘がなく、ナビのデザインが安っぽいルックアンドフィールだからそのように感じるだけかもしれない。

Bluecarのナビ画面
Bluecarのナビ画面

Corsa-eはApple CarPlayとAndroidAutoに対応している。

Corsa-eのディスプレイオーディオ
Corsa-eのディスプレイオーディオ

チャンギ空港までの/からの足としては使いにくい

チャンギ空港にもターミナル2にBlueSGのステーションが1つある。チョイ乗り料金ならシンガポール入国後のチャンギ空港からホテルまでの移動手段として、または、帰国時のチャンギ空港までの移動手段としても使えそうに思えるが、現実的には難しい。同じようなことを考える人がいるのか、車両も駐車スペースも都合良く空いていないためである。タクシーでも市街地とチャンギ空港間は30SGD程度なので、電車、バスが利用できない場合は狭き門を狙うよりはタクシーの方が確実でしょう。

引用:BlueSGアプリ、BlueSG Pte. Ltd.
このときは車両は4台あるが空きスペースは無い状態

チョイ乗りに向いている

レンタカーを借りるほどの時間は利用しないような場合にはBlueSGが向いている。シンガポールのレンタカー料金は高い。

シンガポールの交通ルール

BlueSGに限った話ではないのだが、シンガポールで自動車、二輪車を運転するにはシンガポールの交通ルールを知っている必要がある。シンガポール交通警察(Traffic Police)からは交通ルール(BASIC Theory of Driving)の解説が公開されている。陸上交通庁(LTA)も運転に関する解説のページを設けている。また、シンガポール政府によってシンガポールの法律もWebサイト(Singapore Statutes Online)で公開されている。

BASIC Theory of Driving
> https://www.police.gov.sg/~/media/spf/files/tp/online%20learning%20portal/bt%20eng%209th%20edition%20130717.pdf

陸上交通庁(LTA)の運転に関するページ
> https://onemotoring.lta.gov.sg/content/onemotoring/home/driving.html

Singapore Statutes Online
> https://sso.agc.gov.sg/

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シンガポールでサンキューハザード、お先にどうぞパッシングはやらないようにしてください。日本のような意味には解釈されませんので。

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旅好きが旅にまつわるデジタルライフをゆるめにお届けする場所です。執筆者はひと月に最低1度は海外に出掛け、現地の路地裏をウロチョロしています。

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