検証日:2022年5月下旬
検証結果:料金は時間制。日本のシェアサイクルに比べたら安い。クレジットカードでチャージ式。駐輪禁止エリアがある。車両の状態は比較的良い。
シンガポールのシェアサイクルは、SG BikeとAnyWheelの2社がある(本記事投稿日時点)。以前はMobike(中国のシェアサイクル)もシンガポールで事業を展開していたが撤退し、SG Bikeへ事業譲渡された。
今回は、SG Bikeを例にシンガポールのシェアサイクルの乗り方を解説する記事である。
【2022年10月20日追記】2022年7月1日に、中国のHelloBike(哈罗单车)がシンガポールに「HelloRide」として上陸した。これで2022年10月時点でシンガポールのシェアサイクル事業者は3社ということになる。
【2023年6月6日追記】2023年6月時点でHelloRideのシンガポール内での利用範囲はSG Bike、AnyWheelと比べると狭いようである。ただし、観光客が多くいるような市街地はカバーされている。
【2024年10月2日追記】2024年4月30日を以て、SG Bikeはサービスを終了した。SG Bikeのアカウントにチャージしていたお金は自動的にAnyWheelのアカウントに移行される。
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手順1 自転車を見つける&選ぶ
シンガポールのシェアサイクルは中国とは違い、街中を見渡せば必ず視界に車両があるというわけではない。日本ほど少なくはないが、それでもシェアサイクルの置いてある場所を探すことになる。
場所はアプリから分かるようになっている。SG BikeにしてもAnyWheelにしてもそれぞれアプリがあり、それを使って乗車することになるが、その過程で自転車がある場所が分かるようになっている。従って、まずはアプリをアプリストアからインストール、アカウントを作成しておく必要がある。
自転車はSG Bikeが赤(少数だがオレンジもある)、 AnyWheelが緑と、それぞれ事業者ごとにブランドカラーを持っているようである。支払い方法や料金は大して差はないので、利用したいシェアサイクルの自転車を選べば良いのだが、どのサービスにしても実際に乗る自転車が壊れていないか、乗る前に確かめたほうが良い。今回、筆者はSG Bikeを選んだ。
そしてもう一点大事なことは、乗り始める前に経路を頭に入れておくこと。そうしないと、走行途中で停車し、スマホを取り出して経路を確認する、という面倒なことをしなければならなくなるためである。
手順2 自転車に貼ってあるQRコードをスキャンし、解錠する
アプリで自転車に貼ってあるQRコードを読み取る。
QRコードの位置は、自転車を見ればすぐに分かるが、ハンドル部か後輪の施錠部にある。
SG Bikeなら、アプリの「UNLOCK」ボタンをタップして、QRコードを読み取る。読み取れない場合は、手入力することもできる。QRコードの上にコードはあるはずなので、それをアプリから入力する。
ただし、お金をチャージしていない、あるいは、乗車券(Pass)を購入していない場合は、それらの作業を行う必要がある。支払いは、クレジットカードとなる。日本で発行されたカードでも使用できる。
SG Bikeの場合、7日間有効、30分乗り放題、30分以降は0.03SGD/分で、3.9SGDというPassがあり、また、最初の30分は1SGDでその後は0.03SGD/分という料金体系もある。頻繁に乗る予定がなければ、Passは購入しなくてよいだろう。Passは7日経ったら自動更新されるという点にも注意が必要(もちろん、更新しないこともできるが忘れてしまうと3.9SGDがカードから引き落とされる)。
駐輪してある自転車の解錠にはスマホのBluetoothがONになっている必要がある。QRコードを読み取ったら自転車の後輪にあるロックが自動的に解除される。
そして繰り返しになるが、出発する前に、必ず、目的地周辺の駐輪場をアプリの地図から確認しよう。本記事の読者にとっては知らない土地での走行になるであろうが、スマホホルダーでも持参しない限り、スマホを見ながらの走行はできないからだ。
手順3 自転車に乗って移動する
自転車のスタンドをはらって、普通に自転車に乗る。自転車には3段階のギアもある。
手順4 自転車を降りる
目的地に着いたら自転車を降りる。駐輪区画の線がある場合はそこからはみ出さないように停めよう。
手順5 自転車を施錠する
自転車の後輪にあるロックを手動で閉める。すると、数秒の後に自転車から音が鳴る。自転車の施錠時にはスマホのBluetoothがONになっている必要がある。
アプリ画面を確認し、走行終了操作を行う。SG Bikeの場合だと「END TRIP」をタップする。
手順6 駐輪場のQRコードをスキャンする
アプリがQRコードを読み込むモードになるので、駐輪場の地面にあるQRコードを読み取る。QRコードがうまく読み取れない場合は、コード入力で対応することもできる。QRコードの上にアルファベットと数字の文字があるので、それをアプリから入力する。
必ずこの工程を行わないと、ペナルティの料金を徴収される。
完了処理が成功すれば、掛かった料金を確認することができる。下の例は、筆者はPassを購入していたため、13分の乗車で追加料金は発生しなかった。
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シンガポールは公共交通機関が発達しているので、シェアサイクルに乗っている日本人観光客らしき人を見たことがないですが。