2020年12月10日から始まったQR決済サービス、ANA Pay。ANAマイルが貯まる電子決済サービスである。今回は、ANA Payのマイル還元率について確認してみた。
ANA Pay公式ホームページ
> https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/finance/anapay/
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プリペイド式のQR決済サービスである
ANA Payは、予めチャージしたお金から支払いを行うプリペイド式のQR決済サービスである。スマホの「ANAマイレージクラブ アプリ」を使用して決済を行う。登録、チャージ、支払いの各手順は公式ホームページで説明されているので、そちらを参照するのが良いだろう。
【2023年7月25日追記】2023年5月にANA Payはリニューアルされ、タッチ決済とコード払いの2種類の方法となった。
チャージはJCBブランドのクレカ、デビットカードのみ
チャージはクレジットカードとデビットカードからできるが、対象のカードはJCBブランドに限定されている。
【2023年7月25日追記】2023年5月にANA Payはリニューアルされ、チャージできるクレジットカードはVISA、Mastercard、JCB、Dinersの4種類に増えた。
支払いとチャージの両方でマイルが貯まる
ANA Payは、支払いとチャージの両方でANAマイルが貯まる。ただし、チャージでマイルが貯まるカードはANA JCBカードに限定されている。
マイル還元率は0.5~1.6%
ANAマイルの還元率は以下の通りとなる。
チャージに使用するカード | 支払い時 | チャージ時 | 合計還元率 |
---|---|---|---|
ANA JCBカード (プレミアム) | 200円に付き1マイル | 1000円に付き11マイル | 1.6% |
ANA JCBカード (ゴールド) | 1000円に付き6マイル | 1.1% | |
ANA JCBカード (一般) | 1000円に付き1マイル | 0.6% | |
上記以外のJCBカード | マイル付与なし | 0.5% |
ただし、ANA Payマイルプラス加盟店で支払いを行うと、上記とは別に100円または200円に付き1マイル貯まる。従って、最高で2.6%のマイル還元率となるがANA Payマイルプラス加盟店が少ないので限定された条件となる。
【2023年7月25日追記】2023年5月にANA Payはリニューアルされ、チャージできるクレジットカードはVISA、Mastercard、JCB、Dinersの4種類に増えた。本記事投稿日時点での前述の表は以下のように変更となる。
チャージに使用するカード | 支払い時 | チャージ時 | 合計還元率 |
---|---|---|---|
ANAカード (プレミアム) | 200円に付き1マイル | 1000円に付き11マイル | 1.6% |
ANAカード (ゴールド) | 1000円に付き6マイル | 1.1% | |
ANAカード (一般) | 1000円に付き1マイル | 0.6% | |
上記以外のカード | マイル付与なし | 0.5% |
現時点では使用できる店舗が少ない
ANA Payが利用できる店舗は、Suicaや楽天Edyなどの他の電子決済サービスと比べると少ないのが現状である。対応店舗については公式ホームページに掲載されているが、ANA PayまたはSmart Codeのロゴマークがある店舗が対応店舗となる。コンビニだとローソンである。ANA Payマイルプラス加盟店となるとさらに少ない。
【2023年7月25日追記】2023年5月にANA Payはリニューアルされ、利用できる店舗は、iDまたはVISAタッチ決済に対応している店舗となった。
現時点でのANA Payのお得な使い方
前述の通り、最大で2.6%のマイル還元率となるが、これはANA JCBカード プレミアムでチャージすることが条件の一つとなる。ANA JCBカード プレミアムの年会費は77,000円(税込)なので、ANA Payの還元率を引き上げるために入会するのは損であろう。
マイル還元率2.0%を超えることを一つの基準にしてみると、それを満たせるANA Payの使い方は、
- ANA JCBカード プレミアムでチャージ + ANA Payマイルプラス加盟店のみで支払い (還元率は2.1~2.6%)
- ANA JCBカード ゴールドでチャージ +100円に付き1マイルのANA Payマイルプラス加盟店のみで支払い (還元率は2.1%)
の2ケースとなる。
ケース1は、既にANA JCBカード プレミアムに入会しているか、他の理由と合わせてこれから入会しても良いと思っている方が該当するだろう。その方は、今後、ANA Payマイルプラス加盟店での支払いをANA Payにすれば良い。
ケース2は、年会費は15,400円(税込)で、ANAマイルをある程度貯めるなら通常のカード決済でのマイル獲得も考えると、このクラスのカードに入会しておいた方が良いと思われる。ただし、このケースでは100円に付き1マイルのANA Payマイルプラス加盟店のみでANA Payを使用するようにしないとマイル還元率2.0%は超えない。100円に付き1マイルのANA Payマイルプラス加盟店はかなり少ない。
ANA Payマイルプラス加盟店以外では楽天Edy+ANAマイレージクラブ モバイルプラスなどの還元率2.0%の他の支払い方法にした方が良い、というのが大雑把な覚え方であろう。
【2023年7月25日追記】2023年5月にANA Payはリニューアルされ、チャージできるクレジットカードはVISA、Mastercard、JCB、Dinersの4種類に増えた。それに伴って、本節でのプレミアムカード、ゴールドカードはJCBに限定されず通じる話となった。ただし、アメックスカードはチャージ対象外なのでANAアメックスは該当しない。
2023年5月にリニューアル【2023年7月25日追記】
ANA Payは2023年5月にリニューアルされた。
リニューアル後ANA Payの公式ホームページ
> https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/ana-pay/
ANA Payが利用できる店舗はiDまたはVISAタッチ決済に対応している店舗となり、チャージできるクレジットカードもVISA、Mastercard、JCB、Dinersの4種類に増えた。