検証日:2020年12月上旬
検証結果:Apple WatchやiPhoneのWalletを利用するメリットはほぼ無い
今回は、スカイマーク国内線をApple Watchで搭乗する方法を確認してみた。
以前、ANA・JAL国内線をApple Watchで搭乗する方法を記事にしたが、今回はそれのスカイマーク編である。
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スカイマーク国内線は必ず紙の搭乗券が必要
スカイマーク国内線では必ず紙の搭乗券を発券する必要がある。ANAやJALのようにiPhone、Apple WatchのWalletだけで搭乗することはできない。
以下、スカイマークでの搭乗手順とiPhone、Apple Watchが登場できるところを解説する。
スカイマーク国内線の搭乗手順
手順1. 【チェックイン前】予約番号・照会番号 or 航空引換証を用意する
予約番号、照会番号、航空引換証のいずれかが自動チェックイン機または有人カウンターでチェックインする際に必要になる。航空引換証はメールで送られた場合、印刷しなくてもスマホ画面に表示させることができれば良い。
航空引換証にはQRコードが印字されており自動チェックイン機でチェックインする際に使用するのだが、この航空引換証は使用せずにiPhone、Apple WatchのWalletにQRコードを入れてチェックインすることもできる。Walletへの登録方法はスカイマーク公式ホームページで解説されている。
ただし、宿泊もセットになったツアーの場合はiPhone、Apple WatchのWalletにQRコードを入れることはできない。iPhone、Apple WatchのWalletに搭乗情報を入れるにはスカイマークの公式ホームページで予約確認画面を表示させる必要があるが、宿泊とセットになったツアーの場合は予約画面で予約情報を確認できないためである。
手順2. 自動チェックイン機で紙の搭乗券を発券する
空港に設置してある自動チェックイン機で予約番号または照会番号を入力するか、航空引換証に印字してあるQRコードを読み取り部にかざす。
このときにiPhone、Apple WatchのWalletにQRコードを登録してあれば、これらの作業の代わりとして使える。逆に、このタイミングしかWalletの利用場面はない。
筆者はメールで送られてきたPDF形式のファイルの航空引換証に印字してあるQRコードをスマホ画面に拡大して表示させ、自動チェックイン機の読み取り部にかざしてチェックインした。
手順3. 保安検査場で紙の搭乗券を保安検査員に見せる
スカイマークの場合、保安検査場に搭乗券の読み取り機はない。紙の搭乗券を保安検査員に見せて保安検査を受ける。
手順4. 搭乗口の改札で紙の搭乗券のQRコードを読み取り機にかざす
搭乗口の改札では、紙の搭乗券に印字されているQRコードを改札の読み取り部分にかざす。空港によっては、地上係員がハンドスキャナーを使って読み取り作業をする。
Apple Watchを利用するメリット
上述したとおり、スカイマーク国内線の搭乗においてApple Watchを利用できる場面は、チェックイン時の予約の照合だけである。しかも、これはメールで送られた航空引換証に印字されたQRコードをスマホで表示すれば代用できる。iPhoneのWalletアプリにPassとして追加する作業と比較して大差ない。現状ではApple Watchを利用するメリットはあまりないと思われる。
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※ 自動チェックイン機および搭乗口の改札は撮影許可を得たうえで撮影しています。