バイク用にQuad Lockをフルセット用意してみた

投稿日:2021年10月21日
更新日:

バイクにQuadLockを取り付けているところ

2021年9月に米Appleからバイクの振動でiPhoneのカメラの手振れ補正機能、オートフォーカス機能に障害が出る可能性がある旨が発表された。Android機についての各携帯メーカーの見解は不明だが、同じ状況ではないかとAndroidユーザーの筆者は予想し、対策したいと感じた。

筆者がバイク運転時にスマホ環境に求めることとしては以下である。

  • バイクでスマホのナビアプリを使いたい
  • スマホのカメラをバイクの振動から守りたい
  • 充電しながら走行したい

これらを満たせそうなガジェットとしてクアッドロックジャパン社から販売されているものを使えば良さそうだったので、今回は揃えたものとそれらを使ってみた初期レビューをしたいと思う。

クアッドロックジャパン公式ホームページ
> https://quadlockjapan.com/

用意したもの(一式)

Ramマウントを利用したQuadLock一式

上の写真が用意したもの一式を組み立てたところである。上から取り付けている順に並べると、

  • Quad Lock 専用レインポンチョ
  • Quad Lock 専用ケース
  • Quad Lock ワイヤレス充電ヘッド
  • Quad Lock 衝撃吸収ダンパー
  • Quad Lock RAMマウント向けのボールアダプター
  • RAMマウント アーム
  • RAMマウント クランプ

である。レインポンチョとケースはスマホの機種ごとに違い、筆者はGalaxy S20+を使用しているので、それ用のものを購入した。マウントの仕方は、取り外しが容易なRAMマウントのクランプとし、それを起点にアームとQuad Lock側のアダプターを選択した。USBケーブルはワイヤレス充電ヘッドに付属している。給電はバイクのバッテリーからかモバイルバッテリーで行うことになる。

スマホの機種ごとに専用ケースがある

一部のiPhoneとGalaxy系には機種ごとに専用ケースが用意されている。筆者はGalaxy S20+を使用しているのでそれ用のケースを購入した。専用ケースが用意されていないスマホを利用する場合は以下の3Mでスマホに貼り付ける汎用のアダプターが用意されている。

専用ケースはアダプター部分が少し膨らんでいるもののいちいち取り外すのは面倒なのでそのまま普段使いにも利用したいところだが、自宅用のワイヤレス充電器で充電したい場合は注意が必要である。ワイヤレス充電器への置き方次第で充電できていない場合があるからだ。また、公式にはiPhone12に対してはMagSafeでの充電はできないとされている。専用ケースのアダプター部分が少し膨らんでいるためであろう。

このため、筆者はバイクに乗るときと普段とでケースを着せ替えている。

iPhone12シリーズは、従来のiPhoneよりワイヤレス充電の範囲が狭くなっているため、QuadLockケース利用時にMagSafe充電はお使いいただけません。また同じ理由から、いくつかのサードパーティーのワイヤレス充電器では影響が生じる場合(充電できない、位置調整が難しい等)があります。予めご了承ください。

引用:https://quadlockjapan.com/collections/cases/products/qlc-ip12m
Quad Lockのケースのアダプター部分
ケースのアダプター部分

自前の保護シートと干渉してしまう可能性がある

専用ケースは縁の部分が内側に張り出ているので、既に貼っている画面の保護シートと干渉してしまい、保護シートが浮いてしまう場合がある。筆者はGalaxy S20+に縁ギリギリまでを覆う保護シートを貼っていたが、Quad Lockの専用ケースを付けたことで下の画像のように保護シートが浮いてしまった。

Quad Lockのケースと干渉してしまった保護シート
ケースと干渉して浮いてしまった保護シート

実際には、どの機種でどの保護シート、ガラスフィルムだとQuad Lockの専用ケースと干渉してしまうのかは手探りとなるため、既にスマホに貼っている保護シート・ガラスフィルムと干渉するリスクがある前提で購入することになるだろう。

ただし、iPhoneに関しては各機種ごとにQuad Lockのケースに適合したガラスフィルムがクアッドロックジャパン直販サイトで販売されている。

【2021年11月10日追記】以下の記事で紹介しているガラスフィルムは干渉しないことを確認しました。

レインポンチョを装着するとタッチを検知しない

最近のスマホは防水対応なので、雨に濡れても大抵は壊れたりはしない。しかし、雨粒がタッチ領域にあたることでそれを操作と検知してしまう場合がある。例えば、ナビアプリ使用中に何かの設定画面が出てしまい、ルートが見えなくなってしまったりする。

Quad Lockのレインポンチョは雨粒による誤動作を防いでくれるのだが、同時に人間によるタッチ操作も受け付けなくなる。このレインポンチョはしっかりフィットするので簡単には外せない。信号待ちの停止中にナビアプリの地図表示を拡大・縮小したり、路肩に停車(すぐに運転できる状態)してルートを再設定したいことがあるが、それができなくなるということである(音声入力による指示ができれば別だが)。

レインポンチョを装着するのは、その間は絶対にスマホのタッチ操作をしない予定で運転する区間で、例えば、高速道路を走行するときであろう。雨予報のときに高速に乗る前にどこかに駐車してレインポンチョを装着し、サービスエリア・パーキングエリアで休憩するときは一旦外し、出発時に再度装着し、高速を降りたらどこかに駐車して外す、といった使い方になるだろうか。そこまでするなら、品質に信頼のおける画面ロックアプリを使った方が良さそうだが。

レインポンチョを装着するとスマホの充電口も覆われる

このレインポンチョを装着するとスマホのLightning/USB差し込み口も塞いでしまう。従って、レインポンチョを付けたまま充電したい場合は必然的に上記のワイヤレス充電ヘッドを選択することになる。尚、 ワイヤレス充電ヘッドは防水対応である。

quadlockのレインポンチョ
画像からでは分かりにくいがUSB差込口はレインポンチョによって塞がれている

防水仕様のワイヤレス充電環境のメリット

スマホ自体が防水仕様であっても、ケーブルの端子、または、スマホの充電口に水分があると、ケーブルをスマホに差し込んだ時にスマホが警告を出して充電ができない場合がある。雨の日にバイクで走行したことがある筆者は何度もそれを経験してきた。しかし今回の構成はワイヤレス充電であり、スマホにケーブルを直接は差さないので、この問題は防げる。

【2023年1月24日追記】このワイヤレス充電ヘッド(QLA-MOT-WCH-2)であるが、豪雨の中で使用した結果、壊れてしまった。スマホを取り付ける際にワイヤレス充電ヘッドに沈み込みの動作が発生するのでその際に隙間から水が浸入したのだろうか、詳細原因は不明である。IP66の防水性能であり、これは「いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない」という定義で、壊れる以前から雨の中での使用は何度も行ってきたが購入から約1年2ヶ月で使用できなくなった。現在は、バージョンアップしたQLA-MOT-WCH-3が販売されているが、防水性能としてはIP66とのことで前バージョンと同じある。

Samsung Galaxy系の一部は高速充電にならない

ワイヤレス充電ヘッドは5/7.5/10Wの充電に対応する仕様だが、一部のGalaxy系機種では5Wにしか対応していない。

※Galaxy S20,S21,Note21シリーズは5Wが最大となります。

引用:https://quadlockjapan.com/collections/accessories/products/qla-mot-wch-2

ただし、スマホのバッテリーが一日持てばよいという目的ならバッテリー残量が減らなければよいので、5Wでも緩やかではあるもののバッテリー残量が増えていくので充分である。

スマホの着脱のし易さはまずまず

今回の構成では、スマホは、専用ケースとワイヤレス充電ヘッドとで接続される。溝を合わせてスマホを回転させることで固定させるが、その合わせるために覗き込んで確認することがある。しかし、RAMマウントの、バンドでスマホの四隅を留める作業に比べるとグローブを脱ぐ必要がない分、楽な気がする。

衝撃吸収ダンパーの効果は?

スマホのカメラへのダメージが緩和されているのかどうかは長い間、使用した場合と使用しない場合とでの比較が必要であるため、何とも言えないというのが正直なところである。しかし、ダンパーの外観を見ると、下の写真の赤枠部分で振動を緩和させているようであり、バイクで走行中もこれによってスマホが緩やかに揺れるような状態になっていた。何となく効果がありそうな気にはさせてくれる。

衝撃吸収ダンパー

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この記事は案件ではありません(笑)。

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旅好きが旅にまつわるデジタルライフをゆるめにお届けする場所です。執筆者はひと月に最低1度は海外に出掛け、現地の路地裏をウロチョロしています。

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