GoPro Hero9で512GBのSDカードを使ってみた

投稿日:2021年5月22日
更新日:

GoProの日本の正規代理店によるとGoPro Hero9で動作保証されているSDカードの最大容量は256GBである。それ以上の容量のSDカードを使ったらどうなるかを検証してみた。

GoPro Hero9で動作保証される最大容量は256GB?【2022年7月22日更新】

GoProの日本の正規代理店である株式会社タジマモーターコーポレーションが公開している適合表(2022.4.25)によると、GoPro Hero9で動作保証されるmicroSDカードのうちの最大容量のものは、SanDisk社のSDSQXA0-0256G-JN3MD、ADATA社のADTAG-256Gである。これらは256GBのカードである。

正規代理店によるmicroSDカードの適合表(2022.4.25)
> https://www.tajima-motor.com/gopro/faqs/ans/common/6028.html

しかし、GoProが運営するサポートページによると、互換性が確認されているmicroSDカードの最大容量は512GBということになっている。

GoProサポートハブによる推奨microSDカード
> https://community.gopro.com/s/article/microSD-Card-Considerations?language=ja

推奨カード

Sandisk Extreme、Extreme Plus、Extreme Pro:32/64/128/256/512GB

Lexar Professional 1066x Silverシリーズ:64/128/256/512GB

Samsung EVO Plus、EVO Select、Pro Plus: 64/128/256/512GB

引用:GoPro サポート ハブ

タジマモーターコーポレーションが公開している適合表は、タジマモーターコーポレーションが動作確認を行ったSDカードのみということであろうか。この点は未確認である。

256GBで何時間録画できるか

タジマモーターコーポレーションによると、解像度1080p、フレームレート30fpsで約10時間録画すると256GBの容量を使うようである。GoPro Hero9でサポートされるmicroSDカードの最大容量が256GBであったとしても、10時間程度録画できるなら1日撮影していても通常は十分であろう。

出典:株式会社タジマモーターコーポレーション

それでも数日連続で撮影するには容量不足

過去記事でも触れているが、筆者はバイク乗りである。ロングツーリングだと1日で10時間程度の走行時間になることもある。GoProで撮影しながら走行していると、こまめに録画を停めたりはせず、走行中はドライブレコーダーのようにつけっ放しである。そのときにGoProのバッテリー容量不足の問題も発生するが、それは過去記事で解決方法を紹介しているので参考にしてみてほしい。

話を戻すと、1日終わったらSDカードの録画ファイルをPCやクラウドストレージに移せば良いのだが、宿泊を伴う数日間連続の撮影だとクラウドにアップロードするのは難しい。GoProの自動アップデート機能を利用すればGoProのクラウドストレージ(GoProのサブスクリプション契約が必要)にGoPro単体でWi-Fi経由のアップロードができるが、256GB程度のアップロードだと丸一日かかる(接続するWi-Fiスポットの通信規約次第ではそれ以上)。1日終わって宿泊先のWi-Fiを使ってアップロードを開始しても次の日の出発までにアップロードは終らないのである。ちなみに、クラウドストレージについては以下の記事で料金とともに列挙してみた。

ノートPCを持参して毎日移し替えるかというと、荷物になるのでノートPCは持参したくないし、ノートPCのハードディスク容量も大きくは無いので、256GBあるいはそれ以上の容量は占有できない。

SDカードを複数枚持ち、容量がいっぱいになったら入れ替えるということも考えられるが、高速道路や自動車専用道路を走行中のような、すぐに駐車できない場合に困る。

512GBのmicroSDカードを試してみた

そこで、とりあえず2~3日持ちそうな容量として512GBのmicroSDカードで録画してみることにした。正規代理店では動作保証していないので、自己責任になると思われる。

使用したのは、SanDisk社のSDSQXCZ-512G-GN6MAというUHSスピードクラス3、ビデオスピードクラスV30の512GBのSDカードである。このカードはGoProのサポートページでも互換性があるとはされていない。

結果は、1日半撮影し、ファイルを復旧している旨のメッセージがGoProに表示されて録画が中断したことが一度あったが、それ以外に変わったことは起こらず、録画できた。ちなみに、このときのファイル容量は合計で約340GBであった。

ファイル復旧で録画が中断された点については動作保証外のSDカードとの因果関係が不明であるが、今後も使用し続けてみて何か進展があったら報告したいと思う。

【2021年5月30日追記】別の512GBのmicroSDカードでも試してみた。Gigastone社の512GB 4K Game TurboというUHSスピードクラス3、ビデオスピードクラスV30の512GBのSDカードである。このカードもGoProのサポートページでも互換性があるとはされていない。

結果は、丸1日撮影し、今回はファイルを復旧している旨のメッセージは表示されず、特に問題なく録画できた。ちなみに、このときのファイル容量は合計で約280GBであった。

1TBのmicroSDカードを試してみた

【2021年6月11日追記】前述の通り、512GBのmicroSDカードは動作しそうな様子であったので、今度は1TBに挑戦してみた。SanDisk社のSDSQUA4-1T00-GN6MNというUHSスピードクラス1の1TBのSDカードである。前述で試したSDカードよりもスピードクラスは劣る。当然、自己責任である。

結果は、丸1日撮影し、特に問題なく録画できた。ちなみに、このときのファイル容量は合計で約280GBであった。できれば512GBを超える容量まで試してみたいところである。512GBを超える容量まで撮影してみた結果が得られ次第、また報告したいと思う。

【2021年6月15日追記】その後、このSDカードでファイル容量の合計約950GBまで試してみた。結果は、一度、ファイルを復旧している旨のメッセージがGoProに表示されて録画が中断されたが、録画はできた。このメッセージとSDカードとの因果関係はやはり不明である。

【2021年6月18日追記】別の1TBのmicroSDカードでも試してみた。LEXAR社のLMSPLAY001T-BNNNGというUHSスピードクラス3、ビデオスピードクラスV30のSDカードである。これも当然、自己責任である。

結果は、特に問題なく録画できた。ちなみに、このときのファイル容量は合計で約550GBであった。

【2021年6月29日追記】別の機会があり、再度、このSDカード(LEXAR社LMSPLAY001T-BNNNG)で撮影を行ったところ、以下のような砂嵐の映像となってしまった。音声だけは撮れていた。

砂嵐の映像

この現象とSDカードとの因果関係は不明であるが、起きた現象の状況を列挙しておく。

  • SDカードが空の状態から撮影を始めて最初の映像で発生した
  • GoProがSDカード内に生成する動画ファイル単位(最大3.72GB)で起こり、一つの動画ファイルでこの現象が起きるとその動画ファイルではずっと砂嵐映像であり、ファイル内の途中から砂嵐映像になったり、正常な映像にもどったりはしていない
  • 撮影を続けていると正常な映像に戻ったが、再度砂嵐映像になり、また、正常な映像に戻ったりした

【2022年7月22日追記】SanDisk社のSDSQUA4-1T00-GN6MNではこれまでのところ前述のような砂嵐現象は起こっていない。

■■■
【2021年9月19日追記】 2021年9月16日にGoPro HERO10 Blackが発表された。機会があればレビューしてみたい。

【2022年9月19日追記】2021年9月14日にGoPro HERO11 Blackが販売開始された。

-

リブエア  リブエア

旅好きが旅にまつわるデジタルライフをゆるめにお届けする場所です。執筆者はひと月に最低1度は海外に出掛け、現地の路地裏をウロチョロしています。

広告