Insta360 ONE X2はバイクのドライブレコーダーとしてもあり

投稿日:2021年8月4日
更新日:

Insta360 ONE X2は360度を撮影できるアクションカムである。今回は、3ヶ月使った筆者がInsta360 ONE X2を紹介してみたいと思う。

Insta360 ONE X2公式ホームページ
> https://www.insta360.com/jp/product/insta360-onex2

Instagramとは関係ない

Insta360 ONE X2を開発・販売しているArashi Vision Inc.(影石创新科技股份有限公司)は、製品名・ブランド名に”Insta”という文字を入れているがInstagram(Facebook, Inc.が運営)とは関係のない会社である。

本社は深圳であるが、日本法人(Insta360 Japan株式会社)もあり、日本語でのサポートも行っている。

360度と150度の2つの録画モードがある

動画撮影は、360度を撮影するモードの他にステディカムモードという150度を撮影するモードがある。ステディカムモードでは2個あるレンズのうちの一つだけを使用して撮影される。

ステディカムモードにはさらにベーシックとプロの2つの撮影モードがあり、水平維持機能はプロのときに有効であり、動画編集時に水平にできる(2021年10月17日追記)。

360度撮影の場合は、文字通り視野角が360度であり、前後・左右・上下のどの方向も録画される。従って、カメラのレンズはどの向きになっていても撮れてしまうのだが、2個のレンズの間(下の1枚目の写真の赤線付近) の映像は、よく見ると歪みが出ているのが確認できる(下の2枚目の写真の赤枠内)。収めたい視界にこの歪みを出したくない場合は、カメラのレンズの向きを意識しておいた方が良いということになる。

Insta360 ONE X2を上から見たところ
Insta360 ONE X2を上から見たところ
Insta360 ONE X2の映像のゆがみ
映像に歪みが出ている

360度映像は専用ソフトがないと再生できない

360度の動画はINSVというファイルフォーマットになり(拡張子は.insv)、通常の動画ソフトでは再生できない。再生・編集用ソフト(PC)、アプリ(スマホ)が公式に無料で配布されているのでそれを使用することになる。なお、有償ソフトだがAdobe社のAdobe Premiere Proなら再生・編集できる。

150度の動画はMP4で保存されるので、PCやスマホに標準でインストールされている動画ソフトで再生できる。

30分ごとに録画が一旦切れる

録画は30分ごとに一旦終了する。その後、自動的に再開するが、終了してから再開するまでの数秒間は録画されていない。これは、360度でも150度(ステディカム)でも同じである。

動画ファイルの構成はプレビュー用(LRV)と正式用(VID)がある

SDカード内に出来上がるファイル名の命名規則は以下のようになっている。

LRV_日付_時刻_11_ファイル番号.insv (プレビュー用)
VID_日付_時刻_00_ファイル番号.insv (タッチパネルのある側のレンズの映像)
VID_日付_時刻_10_ファイル番号.insv (タッチパネルのない側のレンズの映像)

録画するとSDカード内に”LRV”と”VID”で始まるファイルが出来上がることに気づくだろう。これらは同じシーンのファイルだが、”LRV”で始まるファイルはプレビュー用のファイルである。また、360度の映像は”VID”で始まるファイルが2つでき、ファイル名に00と10という数字がつく。これらは、2枚あるレンズのそれぞれ、タッチパネルのある側のレンズで撮影された映像、ない側のレンズで撮影された映像のファイルであり、2つのファイルで360度映像を実現している。専用ソフトで開く場合はどちらかのファイルを指定すればもう片方も自動的に取り込まれるが、それには同じフォルダに入れておく必要があるようだ。

150度の場合は一つのレンズで撮影するので00か10のどちらかしか出来ない。プロモードのときは頭に”PRO_”が付く(2021年10月17日追記)。

VIDファイルはかなり大きいサイズになるので、SDカードは大容量のものを使った方が良い。360度、5.7k、25fpsでVIDファイル1つ(30分映像)が約9.5GBになる。VIDファイルは2個出来上がるのとプレビュー用ファイルも含めて、30分で20GBほどになるからだ。ステディカムモードのプロだと、VIDファイルが1つで14.7GBになる(2021年10月17日追記)。

バッテリーの持ちは長くない

360度、5.7k、30fpsで連続撮影時間は80分である。少しだけ面白い映像を撮りたいという程度であれば十分だが、モトブログに使いたい場合はバッテリー1つでは足りないだろう。バッテリーは着脱式のため、予めフル充電にしておいたバッテリーを何個も持っていれば一日の撮影には耐えられるだろう。

充電しながら撮影できる

Insta360 ONE X2は充電しながら撮影することができる。 Insta360 ONE X2の充電口はUSB Type-Cなので、少なくとも片方がType-C形状になっているUSBケーブルとモバイルバッテリーを用意すれば良い。例えば、以下のモバイルバッテリーであれば、一日中撮影しっぱなしでもバッテリー切れにはならないほどの容量がある。ただし、5V、2Aの給電ができる必要がある。

少し計算してみよう。Insta360 ONE X2のバッテリー容量は、1,630mAh/6.27Whである。これで連続撮影時間80分である( 360度、5.7k、30fpsの場合)。上記のモバイルバッテリーだと容量はこの14.7倍ほどあるので、19時間半ほど撮影できる計算になる。実際、筆者は丸一日撮影してモバイルバッテリーの残量が底をついたことはない。

また、これはモトブログの場合だが、バイクにシガーソケットまたはUSB電源がある場合はそこから給電しても撮影できる。シガーソケットの場合は以下のようなUSBチャージャーが必要である。

USBの差込口のフタを開けっ放しにしておく必要があるのだが、そのフタが写りこんでしまうのが難点である(フタは取ってしまうこともできるが)。

防水対応している

IPX8防水に対応している。筆者もゲリラ豪雨の中で使ったことが何度かあるが、動作不良を起こすことはなかった。

レンズ保護フィルターはあったほうがよい

前述の写真から分かる通り、Insta360 ONE X2のレンズは魚眼レンズのように筐体から出ている。これにより、本体をどこかに置いたときにレンズで支えることになるので、レンズを傷から保護する必要がある。標準でソフトケースが付いてくるのだが、いちいちしまうのも面倒だろう。

Insta360 ONE X2用にレンズの保護フィルターが販売されている。

筆者はこの保護フィルターを装着して使用している。

Insta360 ONE X2を置いたところ
Insta360 ONE X2を置いたところ
(保護フィルターを装着済み)

【2022年4月25日追記】保護フィルターも傷が付かないようにした方がよい。保護フィルターに傷が付くと、映像にもそれが映ってしまうことがあるからだ。それなら保護フィルターは要らないのではないかというと、保護フィルターは本体に比べたら安価であり、取り換えれば良いが、本体のレンズに傷が付いたら本体を再購入しないといけないことを比較すれば、保護フィルターは付けた方がよい。

Insta360 ONE X2の保護フィルターの傷
保護フィルターに付いた傷(赤枠部)
Insta360 ONE X2の保護フィルターに付いた傷が映像に映っている
映像に傷が映りこんでいる(赤枠部)

対応するSDカードの最大容量は1TB

公式ホームページによると、対応しているSDカード(microSDカードである)の最大容量は1TBとのことである。

Micro SD カード
推奨スペック: UHS-I V30 スピードクラス, exFATフォーマット, 最大ストレージ容量1TB

引用:https://www.insta360.com/jp/product/insta360-onex2

筆者はこれまで以下の4つのmicroSDカードを使用してきたが、どれもこれまで問題は起きていない。

RAMマウント・GoProのアームも変換をかませれば使える

筆者はこのInsta360 ONE X2をバイクに取り付けて走行中の様子を撮影している。このときの取り付け方法だが、Insta360 ONE X2自体は他の一般的なカメラと同様に1/4インチボルトでの接続になる。筆者は、以下のマウントを使用している。

あとは、RAMマウントであれば以下のようなアーム類があればよい(あくまで一例である)。GoPro系のマウントも探せばいろいろあるがここでの紹介は割愛する。

また、RAMマウント・GoPro用アーム以外にも以下のアクションカムホルダーにも使える。

バイクでは自分の車両の後方を写したいときにサイドミラーに取り付けたいことがよくある。上記のホルダーはそんなときに重宝している(このホルダーに関して記事下部に追記あり)

YouTube上で、かなり長いアームを取り付けてバイク走行している動画が投稿されているが、某県警察本部交通指導課の方によると、バイクから大きくはみ出したり、上方向にあまりにも高すぎると安全運転義務違反とされる可能性があるとのことだ。アームの長さは安全に運転できる常識的な範囲にしておくのが無難だろう。

【2021年9月10日追記】 上記で紹介したPGYTECHのホルダーだが、高速道路走行中に折れてしまった(幸い折れた直後に転落はせず、胸で受け止めた。さらにInsta360 ONE X2にUSBケーブルを差して充電しながら撮影していたことも胸で受け止めたあとの転落防止の命綱として働いた)。 購入して3ヶ月しか経っていない状況であった。このアクションカムホルダーの最大荷重は300gとされているが、Insta360 ONE X2が149gでそれに延長アダプターが40g、金属アダプターや保護レンズを入れても300gは超えないだろう。高速道路では風による力が強く加わるので、最大荷重以上の力が加わっていた可能性がある。アクションカムホルダーを選ぶ際は材質も確認すべきということであろう。

PGYTECHアクションカメラホルダー
折れてしまったPGYTECHアクションカメラホルダー

【2021年10月17日追記】ミラーに取り付ける場合、筆者は以下のマウントを使用することにした。

バイクのドライブレコーダーとして使ってもよい

前述のようなマウント類を使ってバイクに取り付け、モバイルバッテリーやバイクからの給電を行えばバイクのドライブレコーダーとしても使える。実際、筆者はその目的でも使っている。既製品のドライブレコーダーは前方と後方のみの映像となるが、Insta360 ONE X2は360度の映像が撮れるので、左右や頭上、地面といった部分まで記録できる点がむしろドライブレコーダー専用のカメラよりも良いだろう。ただし、30fpsでの撮影だとLEDの信号と同期してしまい、信号の色が映像に残らない可能性があるのでフレームレートの設定には注意が必要である。

ファームウェアのアップデート方法【2021年12月11日追記】

Insta360 ONE X2のファームウェアはときどき更新版がリリースされる。

Insta360 ONE X2用ソフトウェア
> https://www.insta360.com/jp/download/insta360-onex2

Insta360 ONE X2 ファームウェア更新手順
> https://onlinemanual.insta360.com/onex2/en-us/camera/firmware

アップデート方法は2通りあるので、以下で簡単に説明する。

スマホアプリ経由でのアップデート方法

まずはスマホとInsta360 ONE X2をWi-Fi・Bluetoothで接続する。事前にスマホのWi-FiとBluetoothを有効にしておく。そして、Insta360のアプリからカメラと接続する。

その後、Insta360のアプリの「設定」の「Insta360について」に赤いマークがついていれば現在インストールされているファームウェアよりも新しいものがあるということである。

出典:Insta360

あとはこの赤いマークの誘導に従って操作していく。

この方法では、スマホからInsta360 ONE X2にファームウェアを送信するのだが、ファームウェアはスマホの電話回線(4Gや5G)にてダウンロードすることになる。従って、スマホのデータ通信も有効にしておく必要がある。ファームウェアの容量としては数十MB程度のようだ。

【2021年12月13日追記】Bluetoothは無しでWi-FiのみにしてもスマホとInsta360 ONE X2とが接続できることを確認した。これはスマホのWi-Fi設定から「ONE X2」で始まるSSID名の接続先(Insta360 ONE X2本体)に接続すれば良い。このときのパスワードは「88888888」である(パスワードに関しては公式ホームページFAQにも記載あり)。Insta360のサポート担当者によると、Bluetoothはカメラ本体の情報を取得してInsta360のアプリがWi-Fiパスワードを自動入力するために使用されるとのことであった。

SDカード経由でのアップデート方法

PCなどで上記の公式ソフトウェアページからファームウェアをダウンロードする。ファイル名「Insta360ONEX2FW.bin」というファイルがダウンロードされるので、これをmicroSDカードのルート直下に置く。そのSDカードをInsta360 ONE X2に差し込んで電源を入れるとファームウェアの更新が始まる。microSDカードの抜き差しが発生するので面倒だが、スマホの電話回線による通信が発生しないのがメリットである。

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この記事は案件ではありません(笑)。

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